一般社団法人芦屋青年会議所-JCI-

あいさつ・所信 POLICY

理事長

はじめに

1973年8月、私たち芦屋青年会議所は全国で540番目の青年会議所として、この芦屋のまちに誕生いたしました。そして、設立以来46年の長きにわたり、私たちの先輩諸兄は、高い志と溢れる情熱を持ち、時代の変化に柔軟に対応しながら様々な運動を展開してまいりました。しかし、その根底にあるものは、地域をより豊かで明るいものにしたいという揺るぎない信念であり、その本質は現在まで受け継がれています。

平成という一つの時代が終焉を迎えようとしている今、私たちは、先輩方より受け継がれてきたこの歴史を今一度見つめ直し、敬意を表して新たな時代へ、その伝統と変わらない想いを、輝かしい未来へとつないでまいります。

SDGsの推進と普及を目指して

芦屋のまちは、海や山、川といった自然環境のもと、緑豊かな美しい環境に恵まれています。また、戦後は芦屋国際文化住宅都市建設法が制定され、国際性や歴史ある文化の溢れる住宅都市を目指して、魅力あるまちづくりが進められてきました。私たちは、この愛する美しい芦屋のまちの輝かしい未来のために、まちに対して慈しみの気持ちを持って寄り添い、地域が抱える諸課題に目を向け、状況の改善に向けた運動を展開し、明るい豊かな社会の建設と創造に向けて活動してまいります。そして、運動の展開にはSDGs(持続可能な開発目標)の持続可能な世界を実現するための17のグローバル目標を意識し、SDGs普及のための啓発を行います。失敗を恐れず自己の成長を求めて自らが進んで挑戦すれば、青年会議所には学びや成長の機会が限りなく広がっています。

私たち一人ひとりが魅力溢れる人材へと成長することこそが、地域発展への貢献となり、ひいては日本の未来へとつながっているのです。

輝く芦屋のまちの次世代を見据えて

近年、時代と共に日本では少子高齢化に加え核家族化が進み、人と人とのつながりがとても希薄になっています。また、現在では便利なITツールが増え、小学生の子供たちでも携帯電話を持ち、友人とのやりとりはメールやSNSなどが主流となりました。しかし、便利になった一方で、子供たちのコミュニケーション能力の低下や自尊感情の欠如など、社会性の不足が危惧されています。

そのような現代において、子供たちが昔よりも希薄化した地域社会を乗り越えるためには、自分と他者とを深く理解した上で、お互いに支え合い、相手を思いやる気持ちを育むことが大切です。私たちは、慈しみの心を持って子供たちを育てる責任を負っています。

また、地域の青年世代のリーダーとして、私たちは次世代のリーダーを育てる役割も担っています。新たな時代へと社会がより発展していくためには、その基盤として新しい知識を創造するとともに、高度に活用する高い専門性をもった人材が必要不可欠です。さらに、日本の伝統的な文化を継承しつつ国際的な競争力をもって持続的に発展するために、高等教育を通した地域の若者の人材育成が重要であると考えます。

私たちは、子供や若者たちが芦屋のまちに愛着や誇りを持ち、新しい時代に必要な能力を身につけ、未来に夢や希望を描けるような機会を提供し、次世代の担い手を育てられるような運動を展開いたします。

多様性ある力強い組織の構築に向けて

昨今、日本でもダイバーシティという言葉が随分聞かれるようになりました。政府が掲げる未来投資戦略の中にも取り上げられているこの「ダイバーシティ」という言葉は、異なる個性を受容し多様な人材を活用しようという考え方を表しており、これは青年会議所にも活かせるものと考えます。

性別や年齢、職種などにこだわらず、様々な人材が青年会議所のメンバーとなれば、組織に新しい風が吹き、多様性のある力強い組織へと進化します。また、各々の新たな発想が加わったこれまでにない視点で展開される事業は、より多くの人々の心に響き、組織と社会の最大の接点となり、会員拡大にもつながります。共に活動する仲間が増えれば、私たちの運動はさらに力強く魅力的なものとなり、芦屋のまちに住まう地域の方々にとっても、必要とされる魅力的な組織になるといえるでしょう。

一方で、近年、青年会議所の入会者は36歳以上が約4割を占め、平均在籍年数は3年未満となっています。40歳で卒業という限られた時間の中で、入会歴の浅いメンバーが青年会議所により魅力を感じるためには、私たちの日頃の活動や存在意義について学ぶ、フォローアップの機会を積極的に提供することが重要となります。そして、芦屋のまちに住まう地域の方々にとって必要とされる組織となるために、在籍期間の長短に関わらず、自己の成長を促し、一人ひとりが誇りと自覚をもって芦屋青年会議所の魅力について効果的に発信できるような人づくりを目指してまいります。

未来への安心・安全を目指して

芦屋のまちは、その美しく豊かな自然の中で築かれてきた歴史や文化、伝統に、多くの人々が愛着を持ち、魅力溢れる人々が住まうまちです。

しかし、遡れば1995年には阪神大震災が発生し、芦屋のまちも甚大な被害を受けました。また、最近では観測史上類を見ない巨大な台風や集中豪雨などによる自然災害が多く発生しているほか、異常なまでの猛暑など、自然環境の異変や激しさを増す新たな災害のリスクに不安を感じることも少なくありません。

これまでも、青年会議所では、人的、物的、金銭的な災害支援活動を行ってきましたが、防災4.0が叫ばれている昨今、今後はさらに私たちの力が必要となる時が訪れることでしょう。輝く芦屋の未来のために、私たちは日頃から地域の諸団体の皆様と連携を深め、メンバー一人ひとりが防災・減災の意識を向上させ、有事の際、率先して行動できるような仕組みづくりを行います。

結びに

私は、2008年に芦屋青年会議所にご縁をいただいて入会いたしました。入会当初は、生まれ育ったこの芦屋のまちが好き、何か役に立てれば、という気持ちはもっていたものの、振り返れば、当時は受け身の姿勢で過ごしていました。

しかし、多くの先輩方がまちのために日々情熱を持って力強く活動する姿を近くで見ているうちに、青年会議所の運動は、地域の様々な課題について深く考え活動が展開されていることを学び、次第に当事者意識をもって主体的に活動に励むようになりました。

毎年、事業を展開していく中で、仲間とともに支え合い、助け合いながら様々な気付きを得て苦難を乗り越えた先には、それ以上に喜びや達成感を味わう機会も多くあります。さらに、入会以来、一年一年、様々な役職を与えていただき経験を積むことで、自らも先輩方のように率先して行動し、芦屋のまちに貢献できるような人材となり、地域にもっと必要とされる組織でありたいという想いが生まれました。

まもなく発足から半世紀が経とうとしている芦屋青年会議所で、女性として初めて理事長という役職を担うことは、私にとって大きな挑戦であり、喜びとともに重責を感じています。芦屋青年会議所のメンバーにとって人生がより豊かになる一年となるよう、46年の歴史と先輩方がつないでこられた志や想いを継承し、感謝の気持ちを忘れず職務を務めさせていただきます。

そして、2019年度のすべての運動の先に、夢や希望の溢れる光輝く未来を描き、麗しきまち芦屋のために、さらに大きく魅力ある組織として飛躍できるよう、かけがえのない仲間とともに未来への道を拓き、新たな時代に向けてより一層邁進してまいります。