一般社団法人芦屋青年会議所-JCI-

あいさつ・所信 POLICY

理事長

はじめに

新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの生活は一変しました。感染予防のために、基本的な感染予防の実施や「不要不急」の外出の自粛、「3つの密(密閉・密集・密接)」の回避の徹底が叫ばれ、まちでは人々がみなマスクをしており、新たにリモートワーク等が普及しました。
そして、何より、何かを行う際には、公私を問わず常に「重要至急」か否かが問われるようになりました。
その結果、不必要とされたものについては削ぎ落とされ、本当に必要なこと、価値が認められることが残る社会となったように感じます。
新型コロナウイルスは、人々の生活様式を変え、価値観をも変えたのです。
そして、このような新しい変化の波は、一般社団法人芦屋青年会議所の運動にも及ぶものです。
今後、我々が青年会議所活動を行う際には、市民により、まちにとって「本当に必要なことなのか、価値の認められることなのか」がより真摯に問われるのではないでしょうか。
芦屋青年会議所には、設立時から48年に亘り繋いできたまちに対する想いがあります。歩みを止めることなく、社会の変化にあわせて芦屋青年会議所の運動を進化させ、芦屋というまちの質的価値を高め、変わらぬまちと人の想いをより良い未来に繋ぐことが何よりも重要なことであると考えます。

地域に必要とされる運動を推進しよう

芦屋青年会議所は、設立時から一貫してその時々の課題解決に取り組み、その運動を繋いできました。このことは、コロナ禍にあっても変わることはありません。むしろ、市民によりまちにとって「本当に必要なことなのか、価値の認められることなのか」がより真摯に問われる時代であると言えます。
このような時であるからこそ、本来の青年会議所のあるべき姿に立ち返って運動・活動を推進し、質的価値を追求する姿勢を地域に示すことが、現在の芦屋青年会議所に求められる役割であると考えます。
芦屋は、安全・安心で良好な住宅地として魅力あるまちです。このようなまちを維持し、その価値を高めるために、芦屋らしい景観の形成や、緑化を増やすための取り組み、マナー条例の周知、啓発、芦屋文化の発信、高齢者支援の取り組み、防災・減災、防犯への啓発・基盤づくり等地域の課題はつきず、そのすべてに行政が取り組めているわけではありません。芦屋文化の発信や、芦屋らしい景観の形成、環境に配慮したまちづくりについては特に地域に必要とされていることから、行政の取り組みを深化させる必要があります。また、コロナ禍であるからこそ、子どもたちの学習意欲の向上と学力の定着を図る取り組みや、命や人権意識の向上、子どもや若者が将来の夢や希望を持てるような支援が求められています。
行政の手の届かないところを補完し、芦屋のまちの課題を解決すること、そのため、今こそ、今以上に、青年会議所と市民とが手を取り合って課題に向き合い、芦屋の諸団体と連携して解決方法を考え、運動を推進していくことが必要です。
我々がまちの課題を解決するという意識と姿勢、そして地域に必要とされる運動によって、芦屋というまちの質的価値を高め、まちと人の想いをより良い未来に繋ぎます。

芦屋青年会議所の認知度を向上させよう

芦屋青年会議所を知らない人はどれ位いるのでしょうか。その疑問自体をなくすことが芦屋青年会議所の広報における最終目標です。
青年会議所運動の推進と、広報は車の両輪です。芦屋青年会議所がまちの課題に沿った活動をいかに展開しても、市民に認知されなければ運動にはなりません。ましてや、様々な情報があふれているこの時代に目に触れられる情報として発信できなければ、芦屋青年会議所の存在意義も埋没しかねません。
芦屋青年会議所の運動の成果を適切に発信すること、それが市民の芦屋青年会議所の認知度を向上させ、地域に対する影響力を高めることに繋がるのです。
特に、芦屋市は、男性の20歳代後半から30歳代前半、女性の20歳代後半から40歳代後半の転入が多く見受けられます。このような子育て世代に対し、芦屋青年会議所の存在を認知してもらうことで、未来にわたって持続可能な組織体制を維持できるものと考えます。そのためには、既存のホームページやSNSを効果的に機能させることはもちろんのこと、子育て世代を巻き込む事業を展開することが重要であると考えます。
運動の適切な発信により、芦屋青年会議所の認知度を向上させ、地域に対する影響力を高めます。

一生の友となる熱意ある同志を集めよう

青年会議所運動を強力に推進するために熱意ある同志を増やすことが、芦屋青年会議所の喫緊の課題であり、責務の一つです。
入会者は、我々の運動の最大の共感者であるはずです。我々の理念、運動を理解してもらうためには、まずは会員自身がJCとは何かを学び、自らが主体的に行動するリーダーであることを自覚しなければなりません。
また、会員拡大自体が、地域に影響力あるリーダーを輩出するためのものであり、芦屋青年会議所の運動の根幹であることを忘れてはいけません。そのために、全員が会員拡大に取り組む意識を持ち、その仕組みを早急に構築して実施する必要があります。
そして、何より、一生の友を増やすことが自らの人生の豊かさや成長に繋がるのです。
会員全員が自ら主体的に行動し、会員拡大に取り組むことで、一人でも多くの熱意ある同志を増やし、まちと人の想いをより良い未来に繋ぎます。

時代に沿った組織を運営しよう

令和2年4月に新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が出されたことから、急速にリモートワークが普及し、政府もリモートワークを強力に推進している状況にあります。このような時代背景の中、会議運営や諸規則の運用のあり方について、芦屋青年会議所の歴史の中で確立された伝統を受け継ぎつつも、変化に対応させて、効率的かつ効果的な組織運営を模索し、確立する必要があると考えます。
理事会にオンライン会議を導入することも含め、そのメリット・デメリットを慎重に議論し、運営ルールを見直します。そして、ルールを厳格かつ効果的に運用することで、有意義な議論を行うことのできる環境を構築します。
効率的な運営ルールのもと最大の効果が発揮できる諸会議を運営して運動成果を高めます。

そして50周年に想いを繋ごう

芦屋青年会議所は、次年度、50周年を迎えます。諸先輩方が紡いでこられた歴史と運動の集大成といえるでしょう。
そのような大きな節目の年を迎えるにあたり、まずは会員全員がその歴史と運動を知る必要があります。そして、「芦屋青年会議所」の意義を明確にすること、ひいては芦屋青年会議所の未来の姿を共有することが重要です。併せて、会員の一体感を高めるまたとない機会にしたいと考えます。

結びに

芦屋青年会議所は、1973年8月、「武庫の山なみを背に芽渟の海のぞむ国際文化住宅都市芦屋に住む我々青年は 明るい豊かな社会の建設と創造をめざし 青年会議所運動を通じ全国の同志と手を握り 若い情熱のかぎりをつくす事」を趣意として設立され、以来48年に亘り、地域の発展と絆づくりの一端を担ってきました。
そして、コロナ禍の今、まさに、地域に希望をもたらすために、率先して行動することが求められているのです。芦屋青年会議所の運動を芦屋のまちに対する変革の起点とすること、これが我々の愛すべきこのまちに対する想いです。
この想いを、より良い未来に繋いでいきましょう。
「繋ぐ、まちと人の想いをより良い未来に」